ゴルフ場のホームページの制作やリニューアル時に確認すべき10の基本 〜前編〜

ゴルフライフデザイン代表理事の木下です。

ゴルフ場のホームページは、ゴルファーとの最も重要な接点の一つです。最適化されたウェブサイトは、予約率の向上やブランド価値の強化につながります。

そのため、ゴルフ場名で検索した際に、自社のホームページがゴルフポータルサイトよりも上位に表示され、使い勝手の良いページにすることは、今や必須条件となっています。なぜなら、多くのゴルファーは特定のゴルフ場を直接検索し、公式サイトから最新かつ正確な情報を得たいと考えているからです。

そこで本記事では、ゴルフ場のホームページ制作やリニューアル時に注意すべき10の重要なポイントについて、ゴルファーに対する使い勝手の向上を念頭に置きながら、前編の本記事では5つのポイントを解説します。これらのポイントを押さえることで、ゴルフ場名での検索結果で上位表示を実現し、ビジネスの成功につなげることができるでしょう。

下記に挙げた確認すべきポイントも含め、ゴルフ場のホームページ運用について悩みがある場合はお気軽にご相談ください!

目次

①HTTPSによる安全な通信の確保

ウェブサイトのセキュリティは、情報漏洩等のリスクに繋がりかねないため必須の対策になります。HPを表示したときに検索窓(画面の上部)に表示されるURLの最初が http://ではなく、 https://で始まっているかどうかを確認して下さい。

http://で始まるURLの場合には、画像のように「このサイトへの接続は保護されていません」という注意文言が表示され、ユーザーに不信感を抱かせてしまう可能性があります。

また、Googleなどの検索エンジンからの評価も下がってしまう上、https通信と異なり、http通信は通信が暗号化されていないため、悪意のある攻撃者に入力する個人情報やパスワードなどを窃取されてしまう可能性があります。

そのため、上記のような事象が発生してしまっている場合はSSL証明書を導入し、HTTP経由のリソースを全てHTTPSに変更することで早急に対策を行ったほうが良いでしょう。

Googleは安全なウェブサイトを高く評価するため、これらの対策は検索順位向上にも寄与します。

②サポート終了しているレガシー技術の排除

ウェブ技術は日々進化しており、古い技術やサポートが終了したツールの使用は、セキュリティリスクやユーザー体験の低下につながります。最新の技術を採用し、レガシーな要素を排除することで、安全で快適なウェブサイトを維持できます。

直近だとInternet Explorer (IE) がサポートを終了しましたが、サポートが終了するとバグや脆弱性に対する対応が行われないということなので、基本的には利用しないべきです。

サポート終了ツールの排除

  • Flash Playerの完全廃止:2020年末でサポートが終了したFlash Playerを使用したコンテンツは速やかに代替策に移行
  • 古いJavaアプレットの除去:セキュリティリスクの高いJavaアプレットは使用しない
  • ActiveXコントロールの排除:Windows専用技術であるActiveXは現代のウェブ標準と互換性がないため使用しない

上記などはサポートが終了している主なツールですが、必ずソフトウェアにはサポート期間が決まっているため、利用の際はそれを確認することをおすすめします。

③検索エンジン最適化(SEO)の基本設定(タグや画像など)

まず、検索順位向上の基礎となる検索エンジン最適化(SEO)対策について説明します。検索エンジンとは、GoogleやYahoo!のように「ユーザーが検索したキーワードに対して、関連性の高い情報を提供するシステム」のことを指します。

下記は「セブンハンドレッドクラブ」と検索したときの検索結果のスクリーンショットですが、下記の点に留意して、ホームページ(特にTOPページ)の設定を行うと良いでしょう。

①faviconの設定

こちらはゴルフ場の公式サイトであることをアピールする重要な要素なので、ロゴ画像を設定しましょう。

②タイトル(title)タグの設定

ゴルフ場名はもちろんですが、公式サイトと分かるように【公式】と記載したり、市区町村名を加えるのが良いです。

③ディスクリプション(description)タグの設定

ゴルフ場の特徴を説明文として詳細に記載するのが良いです。こちらにもtitleタグと同様に公式表記や地域名表記などを加えるとベターです。

④のサイトメニューの表示についてはGoogleの公式サイトで下記のように言及されていますので、TOPページからピラミッドになるようにサイトの構造を最適化することが重要です。

サイトリンクは、ユーザーの役に立つと Google が判断した場合のみ、検索結果に表示されます。サイトの構造が原因で Google のアルゴリズムが適切なサイトリンクを見つけることができない場合や、サイトリンクとユーザーのクエリとに関連性がないと思われる場合、サイトリンクは表示されません。

引用:https://developers.google.com/search/docs/appearance/sitelinks?hl=ja

その他のページにおいても、タイトルタグやディスクリプションタグの内容を各ページで一意にし、適切なキーワードを選定することが重要です。

これらの基本的なSEO施策を確実に実施することで、検索エンジンからの評価を高めることができます。

④モバイルフレンドリーなレスポンシブデザイン

「モバイルフレンドリー」は、2015年4月からGoogleが実装したアルゴリズムで、検索結果の評価基準の1つです。

これはスマートフォンやタブレットが普及したことで、PCよりもモバイル端末からWebサイトを見る人が増えたことが背景にあります。Webサイトをモバイル端末から見やすく使いやすいように最適化するモバイルフレンドリーは、SEO施策に有効な施策として重要視されています。

そのため、モバイルフレンドリー化しているWebサイトは、未対応のWebサイトよりも検索順位が上位に表示されやすくなります。PC向けに作成されたWebサイトは、そのままモバイル端末で表示した場合は閲覧しにくく、ズームやページ移動などの操作が必要です。

Google PageSpeed Insightsでチェックし、継続的に改善を図りましょう。

⑤ページ読み込み速度の最適化

サイトの表示速度は、ユーザー体験だけでなく検索順位にも直接影響します。具体的には下記のようなことを行うことでスピードアップを図ることができます。

  • 画像の最適化:WebPフォーマットの採用や適切な圧縮
  • ブラウザキャッシュの活用:静的リソースのキャッシュ設定
  • コードの最適化:JavaScript、CSSの圧縮とミニファイ
  • CDN(Content Delivery Network)の利用:地理的に分散したサーバーでコンテンツを配信

必ずしもスコアアップを図る必要はありませんが、Google PageSpeed Insightsで定期的にチェックし、問題点の解決を図るのがおすすめです。

さいごに

ゴルフ場名での検索結果で自社サイトを上位表示させ、効果的なウェブプレゼンスを維持するためには、本記事で紹介したポイントを着実に実践し、継続的に改善を重ねることが不可欠です。

特に重要なのは、これらの施策を一度実施して終わりにするのではなく、定期的に効果を測定し、常に最新のSEOトレンドやウェブ技術の動向に合わせて更新を続けることです。古いツールや技術のサポート終了にも注意を払い、適切なタイミングで最新技術への移行を行うことで、安全で効果的なウェブサイトを維持できます。

ユーザーファーストの姿勢を忘れず、価値ある情報と優れた体験を提供し続けることが、長期的な検索順位の向上とビジネスの成功につながります。ゴルフ場のオーナーやウェブ担当者の皆様は、これらのポイントを参考に、自社サイトの改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。最新のウェブ技術とベストプラクティスを採用することで、競合他社との差別化を図り、オンライン上でのプレゼンスを強化することができるでしょう。

後半の記事では残りの5つのポイントについて紹介させていただきます!

上記に挙げた確認すべきポイントも含め、ゴルフ場のホームページ運用について悩みがある場合はお気軽にご相談ください!

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